mushroom on the poolside

女の子はお砂糖とスパイスでできてない 

クロール

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私は泳ぐのが苦手だ

水が怖いとかではなく むしろ水中は好きで
プールの底に沈んで見上げる水面はキラキラしていて綺麗だし
ただ水面に浮かんで水の音と自分の呼吸音しか聞こえない感覚は心地がいいし
飛び込んだ時の 水しぶきとか水中に散らばる泡が肌に触れる感覚も気持ちいい


幼稚園の頃そろそろ私に泳ぎを覚えさせようと思った母は
当時通っていた体操教室に併設されているスイミングスクールの体験教室に私を連れて行った 
とても楽しかったのだが 翌日 中耳炎になり治ってもぶり返すという残念さを発揮した私は 結局スイミングスクールに通うことはできなかった

それでも学校の水泳の授業で私が恥をかかないように 誤って川や海に転落してしまった場合にも泳げた方がよいだろうと考えて 母は毎年少しずつ私に泳ぎを教えてくれた

プールの縁に捕まってバタ足を練習して
ビート板でバタ足をしながら息継ぎを練習して
休憩中には大きなメロンパンを買ってくれた

 

ビート板なしで息継ぎをしながら泳げるようになった私に母はクロールを教えた
右手で水を掻いたら次は左手
水を掻く手は卵を持つみたいに少し丸くする

「ここまでおいで」と5m先に立つ母の元まで必死に泳ぐ
差し伸べられた手を必死に掴む
最初はそこまで

少しずつ距離を伸ばす


もう少しで手が届きそうなところで
ここまでと約束した線から母は少しずつ後ろに下がってしまい 届きそうで届かない
25mプールの真ん中の線が見えて
足が届かないことを思いだし 私は怖くなって泳ぐのをやめてしまった
溺れる!!と思ったのは一瞬で
母はちゃんと私の手を握って引き上げてくれていた


父の背中に乗って海を泳いでいた時も
いとこの兄ちゃんに肩車してもらって深いプールに行った時も
絶対深いところには行かないと行ったのにわざと深いところへ連れて行かれ潜るので
パニックになった私は何度か溺れるかもと少し怖い思いをした
結局 楽しいのでその後何度もやってもらうんだけどやっぱり最初は怖かった


しかし 思い返せばいつもみんな 私の手をしっかりと握ってくれていた

信じていなかったのは私の方で どんどん離れていくと思った母の手も
私が手を伸ばしたその先で溺れないように でも泳げると信じて待ってくれていたのだ

 

私は今でも 水の中が好きで 潜水が好きで(たまに踏まれるので溺れそうになる)
泳ぐのは苦手なままだけれど 
母の特訓のおかげで頑張ればクロールで50mくらいは泳げる

でも今はもっと実用的な・・・古式泳法とか練習した方がガチで溺れた時に自分の為になると思うのでちょっと練習してくる!!

  

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「クロール」という曲はmushleeには珍しく
夏の勢いに乗っかって頑張れ!!っていう恋の応援歌みたいなもので
自分よりは人に向けて書いた曲になった
演奏も夏っぽく爽やかで水に飛び込む情景が感じられて夏っぽくて気持ちいい

itunesで無料試聴できるので聞いてみてね

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mushlee HP 

クロール歌詞
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