mushroom on the poolside

女の子はお砂糖とスパイスでできてない 

ミルク

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「じゃぁまたね」と言って
私は左へ あいつは右へ


点滅する信号が青から赤へ変わってしまう前にと
急いで横断歩道を渡ったことを少し後悔する
振り返るとあいつはもう歩き出していて
声をかければすぐに引き止められるけれど
引き止めたところで 特に用事があるわけではない

 

少し名残惜しいというだけ

 

声をかけることはせず どんどん小さくなっていく背中を見送る
いつだって会えるじゃないかと納得し
だけど 少し寂しくなって家へと歩き出す

 

 少し冷たい風から 金木犀の匂いがする
道路に散らばった小さなオレンジの花びらが
街頭にキラキラと照らされていて
星空みたいで綺麗だなと思った

 

金木犀の香りを嗅ぐと
切ない気持ちになる
バイバイと言って歩き出したあとで相手を振り返るときみたいな
少し肌寒くなって人肌恋しくなる季節だからだろうか
恋人 家族 友人 
大好きな人と楽しい時間を過ごしたあとは離れがたい
この時間がずっと続けばいいのにと思うし
またすぐに会いたくなってしまう

子供の頃なら明日も 明後日も遊ぼうねと約束できたのに

今はしない

大人になった私たちは
恋しいけれど 離れているから
せめて夢で会いたいと願ったり
眠れない夜をお酒なんかでやり過ごす術を身につけたけれど

バイバイのあとで寂しくなって振り返った瞬間に
あいつが あの子が あの人が 振り返ってくれたら
あぁ 相手も同じ気持ちでいてくれているのかなと嬉しくなる
最近連絡を取っていないなぁ元気かなぁと思っている相手から連絡が来たり
なんとなくその人のことを考えながら歩いていたら偶然出会えたり
そんな奇跡みたいな偶然が起こる相手とは
きっと何かが繋がってるんだろうなぁ

小っ恥ずかしいけれどそうい気持ちを大事にしたいなぁ

 

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